148㎝の王子様
「だったら、“今”を伝えなきゃ。」

当たり前だけど、あたし達は今を生きてる。

未来なんて誰にもわかんないし、未来を変えていくのは自分。

今伝えれば、未来が変わるかもしれない。

変えるかどうかは自分しだい。

「あー!もう!そんな泣かない!!」

束莎が制服の裾でごしごし拭いてくる。

「だってぇ………」

あたし…あたし……

「こんなにいい友達もって最高だよ〜」

ほんとに、ほんとに最高。

「束莎…!!ありがとう!」

涙をごしごし拭いて笑顔で言った。

「あたしだって、ありがとうよ」

そう言って抱き合った。お互い、うげーとか言ってたけど、なんだか嬉しそうだった。

「よしっ!とりあえずあたしが伝えたいことは伝えたわ!!」


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