148㎝の王子様
「ちっくしょー!!俺が先にいおうと思ってたのによぉ…」

この言葉を聞いて吉野はかたまった。

そして吉野の腕を引っ張って抱きしめた。

そして覚悟を決めて言った。


「俺も吉野が好きだ。」

こんときあらためて抱きしめてよかったと思った。

俺、今やべーほど顔赤いだろーしな…。

体を離すと吉野の瞳には涙いっぱいだった。

「そんなに泣くなよ…」

吉野の涙を指ですくってやった。

そんな吉野さえ愛しいと思った。

そしてだんだん近づく二人の距離。

俺達の唇が重なった。


好きなやつとの初めてのキスは、吉野を守りたいと思う気持ちを、

よりいっそう強めた。



どうか彼女との幸福な未来を。




いつき side final End
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