148㎝の王子様
「あたしが初めて学校に踏み入れる瞬間!!」

「………」

愛ちゃんが、黙った。

「びっくりして何も言えないんでしょう!」

あたしは一人で、勝ち誇った感を味わっていた…

すると……

「くっ! ぷぷー!」

愛ちゃんが急に笑い出した。

「何がおかしい!」

「だって、それが大切な瞬間てっ! ごめんね!そんな大切な瞬間を、だめにして!……」

「絶対ばかにしてるでしょ……」

あたしは冷たい目で、愛ちゃんをみた…
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