繚乱狂宴
「楽しければ、それでよし。悲しければ、楽しいコトへの布石、って考えてみるのはいかがでしょうか?」

何も、言い返せなかった。

自分とは真逆の考え。それは、とても説得力があった。

「あ、ご、ごめんなさい。なにか偉そうなこと言っちゃって……」

苦笑を混じらせ、頬を掻く幽。

「晶さん……」

不安の眼が僕に標準を会わせた。

小さく毒吐く。

「……勝手にしろ。どうとでも言っていろ」

「ありがとう、ございますっ」

幽はニコリと微笑み、またお辞儀をする。

完全に、僕の負けだ。

「……もう戻るぞ」

「あ、はい。それでは」

そそくさに自分の病室に戻る。

そのままベッドに飛び込み、俯せのまま、思考展開を開始する。
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