繚乱狂宴
爪先に衝撃が走り、立ち止まる。

足下には鉄パイプが転がっていた。

長すぎず、短すぎず、脆すぎない。

僥倖。ありがたく使わせてもらうとしよう。

鉄パイプを拾い上げ、手に納める。

十分な感触だ。

「はぁ、はぁ……やっと観念したか?」

奴らが追い付いた。

気づけば奴らも色々と得物を持っている。

ナックルダスターや、飛び出しナイフ、モデルガンだろうが銃を持っている奴もいる。

それらを一瞥し、鉄パイプを握り直す。

それを見かねた奴らの一人が、

「なんだぁ…?やろう、ってのか…? おめーみたいな餓鬼に、人を殴れ」

五月蝿い。
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