臆病な生徒会長
新菜先輩は部屋を見回しながら言った。
『十坂』とは、
私や悠から見れば先輩。
ちなみに十坂先輩は、
書記 十坂 雷
(とさか らい)
高校二年
です。
「雷先輩なら先生からの呼びだしで職員室に行ってますよ。」
由美ちゃんを追い出し終えた悠は少し疲れ気味の顔でこたえた。
扉の向こうでは由美ちゃんが扉を必死に叩いている。
「そう。
もうすぐバレンタインだから
なにがいいかきこうと思ってたんだけど。」
バレンタインかぁ・・・。
今年はどうしよう。
まず、友達でしょ、
先生、先輩、・・・・。
「織ッ!!」
「はいっ!?」
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