臆病な生徒会長
教会に来たら、今日は式はやってないようでした。
こっちにとっては好都合だけどね。
教会の周りは念入りに手入れされた木が立ち並び、色とりどりの薔薇が咲いていた。
白い教会がお城のようになんど見ても思える。
教会のてっぺんには金色の鐘がついてあって、結婚式には綺麗な音が鳴り響く。
「織ちゃん、鍵開けて?」
「あっ、ハイ。」
白い扉にはとても目立つ金色の錠前がついていた。
私が持っている鍵も金色で、持つ部分にはピンクの宝石がはめ込まれている。
ガチャッ
「あきました。」
「入るか。」
悠が言って、新菜先輩、悠、雷先輩、そして私の順番で入った。
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