就活ラブ -gleam-
「いやー、滅多にいないですよ。花田さん目立ってるし」
「へー。やっぱそうなんだ」
そうだよな。この辺じゃ一番のT大にあんな子がわんさかいたらびっくりだ。
うちの大学でだってあまり見かけないし。
そう納得して別の話をしようと口を開きかけると、ちょうど第二部が始まってしまった。
今日のセミナーのメインはこの第二部だった。
「就活のヒントになるセッション」というのが宣伝文句で、実際武史たちもこの企業に全く興味はなくセッションだけが目的らしい。
第二部になった途端にみんなのやる気が出てきたように見えたのは気のせいではないだろう。
純粋に企業の説明を聞きに来た俺はその様子がなんだか他人事で、しばらくは他の就活生を楽しく観察していた。
その間にも前ではセッションの説明がされている。
ようやくそちらに目線を向けると、スクリーンに文字が出ていた。
「あなたたちは企業の人事です。来期入社してもらいたい新入社員(求める人物像)のキャッチコピーを考えてください」
グループごとに話し合って、それを発表でもさせようということらしい。
オブザーバー役の社員と思われる男性社員が俺の隣に椅子を持って来て座った。
「へー。やっぱそうなんだ」
そうだよな。この辺じゃ一番のT大にあんな子がわんさかいたらびっくりだ。
うちの大学でだってあまり見かけないし。
そう納得して別の話をしようと口を開きかけると、ちょうど第二部が始まってしまった。
今日のセミナーのメインはこの第二部だった。
「就活のヒントになるセッション」というのが宣伝文句で、実際武史たちもこの企業に全く興味はなくセッションだけが目的らしい。
第二部になった途端にみんなのやる気が出てきたように見えたのは気のせいではないだろう。
純粋に企業の説明を聞きに来た俺はその様子がなんだか他人事で、しばらくは他の就活生を楽しく観察していた。
その間にも前ではセッションの説明がされている。
ようやくそちらに目線を向けると、スクリーンに文字が出ていた。
「あなたたちは企業の人事です。来期入社してもらいたい新入社員(求める人物像)のキャッチコピーを考えてください」
グループごとに話し合って、それを発表でもさせようということらしい。
オブザーバー役の社員と思われる男性社員が俺の隣に椅子を持って来て座った。