就活ラブ -gleam-
なんとなくまだ長田さんの表情が硬いから、とりあえず当たり障りない話題を振ってみる。
「今日寒いよなあ」
「うん。なんか電車降りた途端急に気温下がった気がする」
「あー、わかる!向こう雨降ってなかったしな!」
この気持ちを共有できるのは同じ場所から来た長田さんだけだと思うから、俺は大きく頷いた。
そしたら、長田さんが急に笑い出した。
「え、なに?どうしたの?」
面白い話をしたわけではないのに、なにかあるのかと長田さんの顔を覗き込む。
「だって日下部くん、寒いとか言いながらちっとも嫌そうじゃないから」
「え、まじ?」
そう言われて、俺は慌てて自分の顔を触った。たしかにちょっと笑ってたかも。
「俺いつもダチにも言われるんだよね。常に顔が笑ってるって……」
本当に昔からよく言われる。
小学校の通信簿に長所として書かれたこともあるし、逆にキモいよって友達に呆れられたこともある。
自分では意識していないんだけど、いつのまにか笑ってるっぽい。
…こう言うとなんか変質者みたいでへこむ。
俺がしょげてるのがおかしいのか、長田さんがまた笑い出した。
「今日寒いよなあ」
「うん。なんか電車降りた途端急に気温下がった気がする」
「あー、わかる!向こう雨降ってなかったしな!」
この気持ちを共有できるのは同じ場所から来た長田さんだけだと思うから、俺は大きく頷いた。
そしたら、長田さんが急に笑い出した。
「え、なに?どうしたの?」
面白い話をしたわけではないのに、なにかあるのかと長田さんの顔を覗き込む。
「だって日下部くん、寒いとか言いながらちっとも嫌そうじゃないから」
「え、まじ?」
そう言われて、俺は慌てて自分の顔を触った。たしかにちょっと笑ってたかも。
「俺いつもダチにも言われるんだよね。常に顔が笑ってるって……」
本当に昔からよく言われる。
小学校の通信簿に長所として書かれたこともあるし、逆にキモいよって友達に呆れられたこともある。
自分では意識していないんだけど、いつのまにか笑ってるっぽい。
…こう言うとなんか変質者みたいでへこむ。
俺がしょげてるのがおかしいのか、長田さんがまた笑い出した。