就活ラブ -gleam-
突然笑い出した俺に道行く人は一様に驚いていて、尚基は恥ずかしそうに周りを見回していた。
けれどつられてアキちゃんまで笑い出したから、諦めて笑いが収まるのを待つことにしたようだ。
「っとにさー、お前ってわけわかんないよな」
もう少しで笑いが収まるというときに尚基がそんなことを言い出した。
どちらかと言えば俺は素直に感情を表すタイプだからそんなことを言われたのははじめてで、少し驚く。
「なんでー?」
アキちゃんが聞いた。
俺もその答を待つ。
「授業も真面目に出るし、就活も部活もこいつすっげー真剣なの」
「へえー、すっごいねー!」
アキちゃんが心から感心してくれる。
アキちゃん見るからに大学行ってなさそうだもんな、と内心で思う。
けれどそれでわけわからないとか言われるのは心外だ。
だって学生の本分は学業だし、褒められこそすれわけわからないなんて言われたくはない。
しかし尚基の言葉には続きがあった。
「話しててすぐわかったと思うけど人当たりもいいから、男女問わず友達もすっげー多いの」
「うんうん」
アキちゃんが頷く。尚基がさらに続ける。
「なのに、ちっとも彼女作ろうとしないんだよ」
そこまで聞いて俺は肩透かしを食らった気分になった。
なんだそれ。
けれどつられてアキちゃんまで笑い出したから、諦めて笑いが収まるのを待つことにしたようだ。
「っとにさー、お前ってわけわかんないよな」
もう少しで笑いが収まるというときに尚基がそんなことを言い出した。
どちらかと言えば俺は素直に感情を表すタイプだからそんなことを言われたのははじめてで、少し驚く。
「なんでー?」
アキちゃんが聞いた。
俺もその答を待つ。
「授業も真面目に出るし、就活も部活もこいつすっげー真剣なの」
「へえー、すっごいねー!」
アキちゃんが心から感心してくれる。
アキちゃん見るからに大学行ってなさそうだもんな、と内心で思う。
けれどそれでわけわからないとか言われるのは心外だ。
だって学生の本分は学業だし、褒められこそすれわけわからないなんて言われたくはない。
しかし尚基の言葉には続きがあった。
「話しててすぐわかったと思うけど人当たりもいいから、男女問わず友達もすっげー多いの」
「うんうん」
アキちゃんが頷く。尚基がさらに続ける。
「なのに、ちっとも彼女作ろうとしないんだよ」
そこまで聞いて俺は肩透かしを食らった気分になった。
なんだそれ。