就活ラブ -gleam-
「はい。それでこうやって折るらしいですよ。あ、マジックがそこに…」
そう言ってわざわざマジックを取ってくれたから俺は礼を言って名前を書いた。
俺も字は整ってるほうだけど、長田さんには到底敵わないな。
そんなことを考えていたせいか「長」と書きそうになって、慌てて「日」に修正する。
何やってんだろう、とおかしくなってひとりで笑ってしまった。
今日のセミナーは地域密着のアルバイト情報誌を作っているベンチャー企業で、一応広告に分類されると言うことで参加してみた。
だから企業説明のパワーポイントもそれなりに興味深く聞く。
すると途中から、視界の端にあった頭が不自然に揺れだした。
焦点をそこに移すと、長田さんが眠気と必死に格闘している様子が目に入る。
目をぱちぱちさせたり、自分で腕を抓ったりする仕草がおかしくて可愛くて、ついにやけてしまった。
かなり怪しいけど、端っこだから誰にも目撃されなかったのは好運だ。
第一部が終わって部屋の照明が明るくなると長田さんは急にすっきりとした顔をして、廊下に出て行った。
俺は別にトイレに行く用もないので、部屋の中を見渡す。
そう言ってわざわざマジックを取ってくれたから俺は礼を言って名前を書いた。
俺も字は整ってるほうだけど、長田さんには到底敵わないな。
そんなことを考えていたせいか「長」と書きそうになって、慌てて「日」に修正する。
何やってんだろう、とおかしくなってひとりで笑ってしまった。
今日のセミナーは地域密着のアルバイト情報誌を作っているベンチャー企業で、一応広告に分類されると言うことで参加してみた。
だから企業説明のパワーポイントもそれなりに興味深く聞く。
すると途中から、視界の端にあった頭が不自然に揺れだした。
焦点をそこに移すと、長田さんが眠気と必死に格闘している様子が目に入る。
目をぱちぱちさせたり、自分で腕を抓ったりする仕草がおかしくて可愛くて、ついにやけてしまった。
かなり怪しいけど、端っこだから誰にも目撃されなかったのは好運だ。
第一部が終わって部屋の照明が明るくなると長田さんは急にすっきりとした顔をして、廊下に出て行った。
俺は別にトイレに行く用もないので、部屋の中を見渡す。