ナルシストの隣
「いつか、抱き寄せなくても舞ちゃんから抱き着いてくるようになりますように…」
「なっ!」
「ねぇ、だからさ?それまで僕頑張るからパワーくれない?5でいいから疑問形じゃない言葉が聞きたい。“好き”って言って?」
好きって言ってと言われても…
黙っていると、修平も何も言わない。
待ってる…よね?
「…好き」
「ふふ。ありがとう。これで頑張れそう」
耳元の満足そうな声と共にシャッター音がした。
音のした方を見ると、檜山さんが居てごちそうさんっと笑顔だった。
急いで体を離し、身なりを整えた。
檜山さんが居る事も公共の場所だという事も忘れていた。
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