ナルシストの隣
「…僕に会いに来てくれたの?」

その問いに遠慮がちに首をふる。

「…そうか。まだ、だよね。でも、元気そうでよかった」

寂しそうな表情をしたかと思えば、にっこりと笑ってガバッと抱きしめてきた。

いつもなら、イヤがって、すぐに離れるけどこの人にはそんな事しない。

「…ありがとうございます。社長も元気そうで、よかったです」

久しぶりの再会の様子に意味が分からないと頭にハテナマークを浮かべた人物がいた。

榊だ。



.
< 24 / 110 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop