ナルシストの隣
「あの、社長、この子と知り合いですか?」

こちらをチラリと見て、言いにくそうに答えた。

きっと私に気を使ってくれている。

「あぁ、ちょっとな。お前は何だ?」

「私は、修平の頼みをきいて、この子を迎えに…この子、修平のお気に入りなんですよ」

「…そうか。修平に言っとけ。この子の事を、傷つけたら、僕が全力で潰すって」

社長は、笑顔で榊さんに言うと私の頭をポンポンと撫でて、耳元でまたねと言って去って行った。



.
< 25 / 110 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop