ナルシストの隣
駐車場に向かうと、あの真っ赤な車が見えてきた。

乗るのは何だか少し恥ずかしいけど、仕方ない。

車に乗り込み、早速気になっていた事を口にした。

「事務所って、ドリーム・インなんだね」

「ん?うん!そうだよ。あっ。そういえば、セニョリータは社長と知り合いなんだってね〜」

「…普通に話して」

「はい…」

この様子だと、私と社長の関係を知っていたわけではないらしい。

少し、安心した。

車中で色々と話して、友達でいいからと言われ番号を交換した。

勿論、赤外線で。



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