ナルシストの隣
また、目頭が熱くなる。

どうして謝るの?

私と同じように、貴方もまた傷をえぐられ、再び、被害者の遺族だという認識をされるというのに…

色んな感情が私の中に入り乱れて声がつ出ず、ただ横に首をふる事しかできなかった。

ゆっくりと立ち上がった修平はこちらを見ていて、言葉を発しようとしたけど、社長はそれを遮り、部屋から出て行くように促し、修平は榊さんに支えられながら出て行った。

部屋に残された私は、椅子に腰掛けるように言われ、向かい合うように座った。



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