ナルシストの隣
その発表に、周りのスタッフはもちろん、他のメンバーも驚いていた。

本当に突然の思い付きなのだろう…

そして、全く期待していない番号が呼ばれ、驚いて顔をあげた。

「二列五番」

当たってしまった…

私は、周りが泣いて羨ましがる握手券を、難無く手に入れてしまったのだ。

呼ばれた番号の人を残してみんな会場を後にした。

残った人数を見てみれば、たったの十人。

十人の中に残るって、私はどれだけ強運の持ち主なんだろう…



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