ナルシストの隣
またしても、相手はさっき目が合ったという感覚に陥ったボーカル。

何かあるのだろうか?

困ったので、顔を見ると、いつもの私以上に目の前の人物は私をガン見していて余計に困った。

「あの…?」

「…あぁ、ごめんよ。セニョリータ!」

握ったままになっていた私の手を急いで放した。

全て終わり、会場を出ようと扉に向かう途中にグッと手首を掴まれた。

びっくりして、振り返ると、係員らしき男の人で、ちょっといいですかと端によけられた。

友達に先に帰っていいと伝えると、分かったと言って帰って行った。



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