ナルシストの隣
「舞ちゃん、改めて、おかえり」

ぶつぶつと文句を言っていた私だけど、おかえりと言われて素直にただいまと言ってしまった。

「檜山さん…私が気に入らなかったらどうするつもりだったんですか?」

「えっ?そんな事考えた事なかったなぁ〜。俺の写真にケチつけるなんてさせると思う?」

「…いいえ」

そうだった。檜山さんはこういう人だった。

「この事知ってるの、俺と社長と舞ちゃんだけなんだよ。誰か知らせたい人は居ないの?」

そう聞かれた瞬間、修平の顔が浮かんだ。



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