テディベア





なんとか家についた。

学校から家までそんなにかからないはずなのに

すごく長かった。




「ただいま。」




小さく疲れきった声で私は言った。

おかえりという声はいつもどうりない。

私の両親は共働きで夜の9時以降にしか帰っては来ないし、

兄弟もいない。



ふぅ、とため息を吐いて

リビングへと歩いた。

家の中も薄暗くで気味が悪くなったから

電気をつけた。

そしてソファーに倒れ込むように寝っころがった。

私はいつしか吸い込まれるように

深い眠りに入っていった。





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