テディベア
―ガバッ!!
私はソファーから勢いよく起き上がった。
物凄い汗で私の着ていた服は
びっしょりと濡れていて、
まだ息が荒かった。
あれはなんだったのだろう…。
真っ暗な闇の中に私はにげていた。
声しか分からない何かが私を探し、
私を殺しに来る。
今までに感じたことのない恐怖…
こんな悪夢をみるのは初めてだった。
そんなことを考えていると、
お母さんの
「ただいま~」という声がして
安心したのか、
私の体の力が一気に抜けた。
時計をみるともう午後の9時半を回っていた。