テディベア
それから一年…
私は16歳になり、高校へ入学した。
これまでその悪夢はまた
私を襲ってくる事はなかった。
それをいい事に私はすっかり
その悪夢を忘れてしまっていた…
学校は中学から高校に変わったが
騒がしいのには変わりがなく、
私はまいっていた。
全てが変わるそう思っていたのに…
でも、ただ一つだけ変わったことがある。
それは、
―私の左腕にあるリストカットの痛々しい跡
私は頭がいっぱいいっぱいになると
こうして何かに傷つけて
自分を落ち着かせた。
最初は紙をズタズタにするだけだった。
でもそれだけでは足りず、
喚いたりガンガンと自分の頭を打ち付けたり…
そして最終的にはリスカになっていった。