2/3友達
たわいもない会話を楽しみながら、あっという間にお皿のカレーはきれいになくなっていた。

ふぅ。

食べ終わったら本題なんだよね。

少しだけ身を正した。


「あの・・・」

二人同時だった。

顔を見合わせてぷぷっと笑う。

「絶妙のタイミングだね。」

カツヤも笑った。

「じゃ、レディファーストで。」

きっとカツヤはあえてリラックスした雰囲気を作ってくれてるんだろうな。

カツヤの配慮は、いつも女性顔負けだ。

「じゃ、私から。最初に、カツヤに聞いてもいい?」

カツヤは無言でうなずいた。

「マドカとは。中学時代に別れてからもずっと繋がってた?友達として?」

少しの沈黙の後、カツヤは口を開いた。

「俺的には、男女間の友達ってあり得ないんですよね。前にも言ったと思うんだけど。でも、マドカが一歩的に友達っていう関係を望んできたから、俺もそのまま流されていったって感じでした。正直。」

「カツヤは、マドカのことどう思ってるの?」

「ナツミさんと出会うまでは、正直より戻せないかななんて思ってたけど、今は全く。マドカから連絡があったら、それに従うって感じ。」

「なにそれ。」

「え?」

「マドカの気持ちは知ってたんでしょ?」

「あ、うん。まぁ。」

どうも、カツヤって女性の気持ちを悪びれずにもてあそんじゃう傾向がある?

前の大学生の彼女さんにしたって。

気持ち、気付いてるんなら、どうにかしろっての。
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