2/3友達
「でも。」

カツヤは声のトーンを落とした。

「昨晩のこと、知ってますよね?」

きた。

マドカ失踪事件。

「うん、マドカが夜遅くまで家に帰らなかったこと?」

「俺、実はずっとマドカと一緒でした。」

ドクン。

胸の奥が大きく振れた。

なんとなく、タイスケから言われて、『もしかして』なんて思ってはいたけどやっぱりショックな言葉だった。

なぜ?

私がショックを受ける?

一応、彼女だから・・・。

「あんな夜遅くまで?」

「はい。」

「何してたの?」

「・・・。」

カツヤはうつむいた。

「俺んちで。」

「俺んちで?ってここで?」

「ずっと二人で話してました。」

「話してただけ?」

私、何を問いつめてるんだろ。

カツヤは顔を上げた。

「本当に話してただけです。」
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