2/3友達
14章 誤解
カツヤに身を任せて、雨の中走った。
あまりの雨に目の前の風景もかすんでみえる。
自分が今どこにいるのか、どこを走っているのかすらわからない状態。
けたたましい雨音の向こうでカツヤの声がうっすらと聞こえた。
「とりあえず、入ろ。」
そこは、カツヤの家だった。
結局、また戻ってきてしまったんだね。
でも、こんなびしょぬれでカツヤの家に入るなんて、大丈夫なの?
家の中をぬらしてしまうこと以上に、別の不安が首をもたげていた。
こんな格好のまま、まさか家の中に居れるわけないよね?!
玄関の扉が閉まる。
雨音は玄関の向こうに遠のいた。
そして、またものすごい音で雷が鳴り響いた。
思わず耳を塞ぐ。
カツヤが私の顔をのぞき込んだ。
「大丈夫?」
「うん。でも、雷は嫌い。」
「俺、結構雷好きなんだよね。」
「ええ?どうして?怖いじゃんか。」
「そう?雷の音って聞いてるとスカッとしてくんだよね。それよか、とりあえず上がってよ。」
こんなびしょぬれなのにきれいな玄関に上がっていいの?
「でも、廊下ぬれちゃうよ。」
「すぐタオルと着替え持ってくるから。そこで待ってて。」
カツヤは思い出したように家の奧へ走っていった。
あまりの雨に目の前の風景もかすんでみえる。
自分が今どこにいるのか、どこを走っているのかすらわからない状態。
けたたましい雨音の向こうでカツヤの声がうっすらと聞こえた。
「とりあえず、入ろ。」
そこは、カツヤの家だった。
結局、また戻ってきてしまったんだね。
でも、こんなびしょぬれでカツヤの家に入るなんて、大丈夫なの?
家の中をぬらしてしまうこと以上に、別の不安が首をもたげていた。
こんな格好のまま、まさか家の中に居れるわけないよね?!
玄関の扉が閉まる。
雨音は玄関の向こうに遠のいた。
そして、またものすごい音で雷が鳴り響いた。
思わず耳を塞ぐ。
カツヤが私の顔をのぞき込んだ。
「大丈夫?」
「うん。でも、雷は嫌い。」
「俺、結構雷好きなんだよね。」
「ええ?どうして?怖いじゃんか。」
「そう?雷の音って聞いてるとスカッとしてくんだよね。それよか、とりあえず上がってよ。」
こんなびしょぬれなのにきれいな玄関に上がっていいの?
「でも、廊下ぬれちゃうよ。」
「すぐタオルと着替え持ってくるから。そこで待ってて。」
カツヤは思い出したように家の奧へ走っていった。