2/3友達
改札に定期を入れて、出た。
ゆっくりと顔を上げると、お母さんが両腕を組んで待ちくたびれた顔をして立っていた。
うわ。
怒ってる。
「た、ただいま。遅くなってごめん。」
お母さんの前まで来ると、小さな声でつぶやいた。
お母さんは何も言わず、私の頭をくしゃくしゃっとした。
「心配したわよ。ほんとにもう。電話の一本くらいよこしなさい。」
「すみません。僕のせいで、ご心配おかけしました。」
私の後ろから、カツヤが深々と一礼した。
「え?」
お母さんは驚いた顔で私とカツヤの顔を交互に眺めた。
「あの、どちら様でしょう?」
お母さんはカツヤに尋ねた。
「あ、僕はナツミさんの所属する剣道部の後輩で、カツヤと言います。初めまして。」
カツヤは固い固い挨拶をして、また頭を下げた。
かなり、緊張してるっつうの。
その時、お母さんの後ろで声がした。
「カツヤんちにいたの?」
え?
この声。
もしかして・・・
でもどうして?!
声のする方を見上げると、タイスケが立っていた。
ゆっくりと顔を上げると、お母さんが両腕を組んで待ちくたびれた顔をして立っていた。
うわ。
怒ってる。
「た、ただいま。遅くなってごめん。」
お母さんの前まで来ると、小さな声でつぶやいた。
お母さんは何も言わず、私の頭をくしゃくしゃっとした。
「心配したわよ。ほんとにもう。電話の一本くらいよこしなさい。」
「すみません。僕のせいで、ご心配おかけしました。」
私の後ろから、カツヤが深々と一礼した。
「え?」
お母さんは驚いた顔で私とカツヤの顔を交互に眺めた。
「あの、どちら様でしょう?」
お母さんはカツヤに尋ねた。
「あ、僕はナツミさんの所属する剣道部の後輩で、カツヤと言います。初めまして。」
カツヤは固い固い挨拶をして、また頭を下げた。
かなり、緊張してるっつうの。
その時、お母さんの後ろで声がした。
「カツヤんちにいたの?」
え?
この声。
もしかして・・・
でもどうして?!
声のする方を見上げると、タイスケが立っていた。