2/3友達
神様は意地悪だ。


ゆっくりと振り返る。

ものすごい人達が行き交っていた。

まさか。

まさか、追っかけてこないよね。

期待半分。

ドラマだったら、ここで追いかけてきて、感動的な場面になるんだろうけど。

思わずうつむいて笑った。

現実はそんな甘くはない。

追っかけてくる気配がないことを確認してる自分がまた情けなくなる。

「早く帰ろ。」

定期を取り出して改札機に入れた。


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