2/3友達
9章 ゆれる
次の週末。

私はW大の図書館へ一人で向っていた。

そこで、タイスケとカツヤと落ち合う約束をしてる。

なんとなく、カツヤと二人で待ち合わせて向うことに抵抗があったから、別々に行くことにしたんだ。

タイスケへの配慮?

そういうことではないんだけど。

二人連れだってタイスケの待ってる場所に行くことには、まだ私自身踏ん切りがつかなかった。

カツヤには、かなり問いつめられたけど。

そりゃそうよね。

私たちは付き合ってるんだもの。

連れだって一緒に行って当たり前の関係。

カツヤには図書館に行く前にちょっと用事があるからって適当にごまかしておいた。


3週間ぶりだろうか?

W大の図書館。

ここに通ってる時は、本当に気分がよかった。

うきうきしながら、自分の目標に向って集中できてたような気がする。

今は・・・。

うきうきなんて到底できない。

勉強だって、タイスケが言うように集中してできるわけもない。


タイスケは、カツヤに何て言うんだろう?
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