終わらない物語
「私は戦います!」








最初に響いた声は、意外なものだった。



それは、高い少女の――唯華の声であった。



唯華の決断に、弾かれたように瑞樹が叫んだ。




「正気なのか!?いくら俺たちが他のヤツよりすげぇところがあったって、所詮はただの高校生なんだぜ!」



「それでも…私は戦う。私がやらないと、他の人が傷つくから…」




唯華の決意は、他の五人が思っていたよりずっと強いものだった。




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