終わらない物語
「そういえば日向さん、転校してきたばかりだから、知らないよのね?」



「あの光ヶ原の生徒には近寄んない方いいわよ~!この前だって…」




そう言いながら、白蘭の生徒たちは愁たちに嫌なものを見たような一瞥をくれながら、去って行った。




「な~るほど、転校生か」



「んじゃ白蘭と俺たちの仲悪さなんて、知るわけないか」



「あの天然っぽい反応もなっとく~!」



「でもよー、なかなかいいコっぽいのに、ああやって白蘭の女共に毒されていくんだな~…」





愁たちは、白蘭の生徒たちとは逆の方向に歩きだした。










これが、自分の運命を変える出会いの始まりだとは、愁はまだ気付いていなかった。







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