こんなに好きなのに━番外編━
「物がないと彼女じゃないのか?」
「…………」
「自信ってなんだよ…泉兄がお前が彼女だって言ってんだから…お前が彼女だよ。そんな弱音言うなよ…」
「晃…」
「お前なら大丈夫だよ。十分いい女だから。」
十分いい女って…
「はは…ありがとう。晃。嬉しいよ。」
「なら良かった…」
「晃〜!このままサボろっ!」
「はぁ!?」
「お昼とカラオケ奢るからっ!遊びに行こうーっ!」
「ちょっ…」
私は晃の手を掴んで走り出した。
「あっ…」
「晃?どうかした?」
「いや…行こっ」
「うん!」
後であんな事が起こるとも知らずに…