こんなに好きなのに━番外編━

「お前ら…俺と知り合いだからって…なめすぎだろ。」


「そんなっ…」


「晃はどうして連れて来なかったんだ？わざわざ授業中に頼んだのに…嘉香も授業サボってばかりで…二人とも俺じゃなかったらどうなってんだ？」


…泉の言ってることは正しくて…何も言えない。


「そろそろ真面目にしろ！嘉香、いつまでも甘えてないで授業に出ろ。じゃないと単位はやらない。晃も…もっと真剣に嘉香を見張っとけ！」


見張る？彼女だよね…私。
見張るって私は…犬？


「……………」


「嘉香？」


俯いて黙ってる私を晃が心配そうに顔を覗き込む…私、もぅ我慢出来ないよ。