こんなに好きなのに━番外編━
「こんなに早く日本に戻るつもりなかったんだけどな〜。」
「穂香先輩っ!」
「嘉香…おめでとう。」
「ありがとうございますっ!」
一年後…卒業してすぐに入籍した。
「それにしても…卒業式の翌日によく結婚式なんてするわね。」
「早くしたくて!」
「はぁ…まさかこんなに早く…するとは。」
「えへへ。」
「幸せになってね!」
「はいっ!穂香先輩もばか王子と幸せに。」
「ありがとう。」
「嘉香、」
「晃…」
「おめでとう。すっげえ綺麗。」
「ありがとう。」
晃はあれから可愛い彼女が出来た…それでも私を支えてくれた大切な親友。
「泉兄に勿体ねー。俺と結婚しよっ!」
「晃には桃ちゃんがいるでしょ。」
「だなっ。」
「…晃、ありがとう。」
「なにが?」
照れ隠ししちゃって…
「…ばか。」
「ばかはお前だろ?…泉兄に見せたの?」
「まだだよ…式までのお楽しみ。」
「ふーん。じゃっ、自慢しに行ってきます。」
「ばか。」
本当…私は恵まれてるな。