【キミに伝えたくて…】~執事に恋したお嬢様~
「だ~か~ら~っ!今日は奈々の新しい執事探しをするわよ!って言ったの。いい?」
「わかった…って、ええ゛ぇぇぇ!?!?」
そんなの…全く聞いてないんですけど!!!!!!
あたしは目を大きく見開いて、彼女に精一杯の抵抗をしてみせた。
…が、そんな抵抗も虚しく
彼女の恐ろしいほど完璧な、満面の笑みで返される。
“お黙りなさい”
…真宝のあたしを見据える瞳が、そう言っている。