【キミに伝えたくて…】~執事に恋したお嬢様~
「「……………」」
一瞬にして、シーン…と静まりかえった教室。
「結城さん、どこが解らないのかしら?次からそういう時は、静かに手を挙げて先生に質問して下さい。
レディは如何なる場合もお淑やかに、これが基本ですのよ?お分かりいただけるかしら?」
「は、はい…。スミマセンでした…」
はぁ………と、一つため息を落として
気づけば今日、最後の授業。
本当は、授業なんか受けている場合じゃないのに。
本当は、先生に注意されている場合じゃないのに。