【キミに伝えたくて…】~執事に恋したお嬢様~


咄嗟に、あたしはベッドから起き上がろうと体を起こした。


しかし彼の腕にそれを阻まれ、勢いで体が弾む。




「やっ……!」




高校生の彼の力に敵うはずもなく

いくら足をバタつかせても、びくともしない。




やっぱり昔とは違う、たくましくなった彼の両腕。


大人っぽくなった、彼の表情。




その顔がゆっくりと近づいて…

あたしの唇を、強引に拐っていった。




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