【キミに伝えたくて…】~執事に恋したお嬢様~


誰にも否定されたくなかった。


“自分は正しいんだ”って、思い込みたかった。




あたしは自分に嘘をついた。


自分の気持ちに嘘をついた。




悟られてはいけない。


バレては…いけない。




これは契約。


自分の感情を織り込むことは許されない。




一生叶うことのないあたしの願いは

遠く高いこの空に、静かに消えた──…




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