【キミに伝えたくて…】~執事に恋したお嬢様~
「………へ?…い、嫌だな~丹原さん。ちゃんと聞いてましたっ!
それより、突然現れないでよ!びっくりするでしょ!!」
「…失礼。お迎えに上がりました、お嬢様」
…やめてよ、お嬢様なんて…
彼は隼人が用意させた、あたしの専属執事…。
要するに、見張り役。
無事にあたし達が結婚するまでの間
丹原さんはずっとあたしを守ってくれると、隼人が言っていた。
「奈々様、参りますよ」
「…はーい」