【キミに伝えたくて…】~執事に恋したお嬢様~
「これ、隼人が選んであたしに贈ってくれたんだって。丹原さんが言ってた」
「…まぁ。そうだったの…」
バツの悪そうな顔で、あたしを見つめる真宝。
…まったく。
そんなに気を使わなくてもいいのに。
「ま~ほッ!もう。そんな顔しないの!ねぇ、あれ美味しそうじゃない?取りに行こうよ」
「…ええ、そうね………」
真宝がそんな顔だとあたしまで俯いちゃうから…
…だから、笑ってよ。
真宝の笑顔であたしを元気にさせてよ…。