【キミに伝えたくて…】~執事に恋したお嬢様~
後ろを振り向くと
少し恥ずかしそうにして立っている、飛田さんの姿があった。
いつからそこに!?!?
…という疑問が頭を過ったのも束の間。
まさか、彼が千代さんの言っていた人だったなんて…。
飛田さんを初めて見たのは
確か…あたしがこの学園に来て、すぐのことだったっけ。
あの時は何が何だか訳が分かんなくて…
突然あたしに、執事がつくことになって。
もう、どうしていいかわからなかった。
そんな中…あたしを支えてくれたのは、紛れもなく
今は側にいない…彼の、優しさ。