【キミに伝えたくて…】~執事に恋したお嬢様~
そこには、数日前まで一緒に暮らしていた実の両親。
「…お父さん、お母さんっ!……って、何なの、その格好!?」
「ウフフ。素敵でしょう?奈々も早く着替えたらどう?」
「そうだな。話は着替えてからにしよう」
有無を言わさず、あたしは奥の部屋へと通された。
待っていたのは純白のドレス。
シンプルだけど、腰に付けられた大きなリボンがとても可愛らしい。
ニコニコと、不気味な笑みを浮かべる数人の女性達に囲まれたあたしは
「…え、ちょっ…何!?…って、キャーッ───!!!!」
───…
…あっという間に、彼女達の手で純白に包まれたのであった。