【キミに伝えたくて…】~執事に恋したお嬢様~
「今まで黙ってて、すまなかった」
「奈々…、ごめんなさいっ…」
二人とも、何で謝るの?
何でそんなに悲しい顔をするの?
「それは…別にいいの。でも──」
あたしが聞きたいのは、
あたしが知りたいのは、
「どうしてそれを隠してたの…?」
この答え、だけ。
「だっておかしいよ。いきなりこんな生活…あたしには合ってないもん…」
そう簡単に受け入れられるはず、ないのに…。