【キミに伝えたくて…】~執事に恋したお嬢様~


「では、私もご一緒に…」


「みっ…南はここで待ってて!あたし、一人で行く」


「ですが………」




昨日、丸一日休んであたしの体調はうまいこと良くなった。


だけど…

南とは、上手くいかない。


あれから、まともに目も合わせられなくなってしまった。


そんなあたしの異変に真っ先に気づいたのは、もちろん彼女。


心配そうに、真宝は黙って俯いていた。




「大丈夫。行って来るね」


心配そうにあたしを見つめる南をよそに、その視線を振りほどいて目的地へと足を進めた。




< 60 / 208 >

この作品をシェア

pagetop