【キミに伝えたくて…】~執事に恋したお嬢様~


エミリさんは知っているの?


3年前のあたしを…


あたしが知らない

“あたし”を知っているの…?




「私…彼が好き。彼のこと、本当に好きなの!愛してるわ。

でもあなたは?…違うでしょう?」


「それは…」


大きくて綺麗な瞳があたしを捕らえる。


涙を溜めながら訴えるエミリさんの姿に、あたしは何も答えられなかった。




あたしが、エミリさんを傷つけているの…?

あたしが、南を縛りつけているの…?




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