【キミに伝えたくて…】~執事に恋したお嬢様~


それなのに、あたしの体は全く動かない。




どうして…?


と、疑問に思ったのはつかの間

彼の腕の中にすっぽりと収まったあたしは

ただただ、その腕の中に顔を埋め、胸を叩くことしかできなかった。




「何でっ!?何でよ!?!?どうしてこんなことするの!?!?

あたしのせいで南とエミリさんが離ればなれになったのに!!!!!!

ホントは南だって、エミリさんの側にいたかったんでしょう!?!?」


「……………」




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