【キミに伝えたくて…】~執事に恋したお嬢様~


「わかんないよ…南っ…」




今にも溢れてしまいそうなこのキモチは、いつになったらおさまるのかな。


失ってしまったあたしの記憶は、いつか取り戻すことができるのかな。




ふつふつと込み上げる感情は

熱い、熱い、彼への想い。


こんなにも不安になるのは

強い、強い、彼への想いがあるから。




……思い出したい。


あたしの過去も

南との約束も


全部、全部。

思い出したいの…。




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