【キミに伝えたくて…】~執事に恋したお嬢様~


不器用なあたし。

バカなあたし。

弱い…あたし。




見つめる先には、二人の人影。


南の隣をエミリさんは嬉しそうに歩いている。


キラキラの笑顔が眩しすぎて、思わず目を逸らしたけど

目に焼き付いたその光景は、なかなか頭から離れてくれない。




今ならわかる気がする。


エミリさんの気持ち。


…エミリさんも、こんな思いであたし達を見ていたのかな…?




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