【キミに伝えたくて…】~執事に恋したお嬢様~


「…うん」




彼女がいなくなり、あたし一人になったこの広い空間は

あたしだけじゃ…やっぱり、広すぎる。




時計の秒針の音が、妙にうるさくて

今朝感じた“孤独感”が再びあたしに襲いかかる。




誰かの優しさに触れた分、離れたときがすごく怖い。


とてつもない寂しさの波が、どっと押し寄せてくるみたいだ…




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