【キミに伝えたくて…】~執事に恋したお嬢様~


「箕島…?」


「只今戻りました。遅くなってしまい、申し訳ございません。授業の方が長引いてしまいまして…」

「箕島…それはいいから、ちょっと助けて!」




彼女は今、淹れたばかりの紅茶で両手が塞がり

しかもあたしに抱きつかれていて身動きがとれない。


なおも泣き続けるあたしは

たった今“みしま”によって彼女から引き剥がされてしまった。




「は~な~し~て~っ!!!!」




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