時を越えて
バス乗り場に着くと運転手さんに起こされてバスを降り、家に帰った。
それから一ヶ月くらいたったある日のこと…
いつも通り練習に出かけ、バスに乗っていた時。
バスに乗ってきた亮介を見て驚いた。
「どうしたの?その手!」
『骨が折れちゃった』
「どうして?」
『野球してるから♪それで…』
「そっか・・・」
腕が包帯でぐるぐる巻きにされていた痛々しい姿の亮介…
当時、小学二年生の私にとっては衝撃的だった。